2021/12/15 animal search

animal search

東京都内某所。
知的好奇心と探究心を満たす為、そして精神の休息の為に、「とある川」にやってきた。
前回に引き続き、定期探索を開始しようと思う。

※動物の生息地に配慮し、場所は伏せています。
※堅い事言ってますが、ただの散歩です。

○雲一つない晴天。前日は雨だったが、川の水は大変綺麗で落ち着いている。
 緑の雑草が均一に茂り、日差しがとても暖かった。

雪国出身の私としては、12月にこんなに緑があることに驚きです。

12:05 今回はアプローチポイントを間違えず、スタート定地点へ。
  そこから上流へ向かい左岸を歩く。

モグラ塚確認。
 踏みつけられたものも合わせると14個前後。
 見たところ土は黒く、割と新しめの塚のようだ。

カルガモ5羽確認。
 私を警戒して一斉に飛び立った。

スタート地点では高確率でモグラを発見できます。

コサギを確認。カメラを向け撮影中に上流方向へ飛び立っていった。
 飛びながら川上でフンを落とす……。

カルガモ計4羽確認。
 うち2羽が揃って、下流へ、上流へ、下流へ、上流へ、草地へ、上流へと目の前を何度も行き来している。
 飛んでは着水の繰り返し。
 近くにいる他のカルガモ2羽は動かない。何故だろう?
 親鳥を追いかける若鳥?メスを追いかけるオス?
 今後注意して見てみよう。

この辺りが縄張り? 発見頻度高めです。
1羽は色濃く、1羽は色が薄い気がします。

・同場所、私の立つ場にモグラ塚3個。

・川に初発見の水鳥。小さくてやたらと移動に身体を伸び縮みさせている。
 身体は黒で、羽根は茶色、嘴は黄色で目は赤色。
 恐らくバンの幼鳥ではないだろうか?

・同場所に、身体が黒で額が白、そして目が赤いオオバンを確認。

・この2羽を撮影中、フレームの中に真っ黒なカメのバスキング姿が映り込む。
 最初は黒化したクサガメかと思ったが、よく見ると甲羅のキールを3本確認できない。
 ということは恐らくアカミミガメの黒化個体だと思われる。

・同場所の水中には大量の鯉

バンは草の陰に隠れてしまい姿を消した。
 オオバンは上流方向へ。

手前がオオバン。奥が恐らくバンの幼鳥。どちらもお気に入りの水鳥になりそうです。
オオバンが
アカミミガメの前を
通り過ぎました。
バンの幼鳥も一生懸命に
身体を前に伸ばしては縮めを繰り返し
アカミミガメの前を通り過ぎました。
バンの幼鳥も動画に収めたかったのですが、隠れていなくなってしまいました。残念……。
それにしても、和みます。

○この場に15分ほど留まってみたところ、オオバンはまた戻ってきたが、バンの幼鳥は未だ出てくる気配がない。
 警戒心が強い鳥なのかもしれない。
 アカミミガメは何も気にせず、のんびりバスキングを続けている。
 正直、アカミミガメはもう冬眠しているだろうと思っていたのでかなり驚いた。
 来月は果たして見られるのだろうか。

☆バンの泳ぎ方が特徴的な理由
 前述したとおり、泳ぎ方が他の水鳥と比べて大変ぎこちなく、首を思いっきり前に出しては身体を縮めるを繰り返し、首を振る勢いでなんとか前に進んでいるように見えます。
これはバンの足に「水かきが付いていない」ことが理由のようです。

★「水かきが付いていない」理由はここでは割愛します。
 気になる方は是非調べてみて下さい。

カルガモ16羽の集団発見。正しくカモの楽園。

フレームに収まらない程の数です。

・その少し先に、大きめのモグラ塚が2個と、中くらいのモグラ塚が点々と続く。

・ある地点では、モグラ塚の大サイズが2個。中サイズが3個。小サイズを4個確認。
 そこから数m先に、巨大モグラ塚が2個確認できた。

ここから先はモグラ塚スポットです。
中には約40×40cmの巨大な塚も。
しばらく点々と続きます。

・橋の近くに差し掛かると、鳥類が多く見られた。
 ……誰かが餌を撒いたようだ。

確認できた動物
カルガモ 7羽
ドバト  7羽(恐らく)
カラス  3羽(種は未確認)
ムクドリ 1羽

・観察中、カワウが下流方向へ飛んでいった。
 橋の下を潜り見えなくなる。

この場に入り浸り動かないムクドリ。
橋の下を潜り向こう側へと進みます。

確認できた動物
コサギ 1羽 → 川の中で餌探し。
コサギ 1羽 → 対岸の木の上で休憩。

2羽共に、下流へ飛び去った。

橋の向こうは、特に餌付けの影響はなさそうです。

確認できた動物
キセキレイ  1羽
ハクセキレイ 1羽

2羽共、下流へ飛び過ぎていった。

マガモ メス 2羽
マガモ オス 2羽

これはオス2羽。メスとのペアリング前なのでしょうか?

・恐らくだが、飛び去ってしまったコサギ2羽が、約3分後、同場所に戻ってきた。
 そしてそのまま、木の上へ留まる。

羽根を広げた姿は、なんだか綺麗です。
ペア……なのでしょうか? いや、繁殖期ではないし……。

モグラ塚を9個確認。行き先を見る限り、ここからまだまだ続きそうである。
 草むらの中にも、かなりの数のモグラ塚を見ることができた。

・川の中の浅陸地にアオサギを1羽発見。

カルガモ10羽。

・そのまま進むと、殆どが踏まれているが、かなりの数のモグラ塚を確認できた。

先を見つめると、まるでモグラ塚ロードです。
ずっと進むと、モグラ塚密集地帯を発見しました。

・モグラ塚ロード最終地点に、
 約50×50cmのモグラ塚と遭遇。
 これまで見た中で最高記録となる大きさだ。

・数10m先まで歩き、
 対岸の家の屋根の上にアオサギを1羽発見。

めちゃくちゃでかい!! 穴掘り名人が住んでいそうです。
そっか……。そういう所にも、留まりますか。個人的に木の上に留まっている姿を見たかったです。

・私側に生えている葦の中にスズメの群れを確認。

・普通サイズのモグラ塚約10個確認。

・対岸の川辺に恐らく冬羽のハクセキレイのメスが1羽休憩中。

ハクセキレイの幼鳥の可能性も?

スズメの群れが、頭上の恐らく桜の木に移動。

・観察中、恐らくヒヨドリカラス、そしてキジバトが飛来した。

写真で数えると16羽程確認できます。
鳥類に大人気の木のようです。

・桜の木から数歩歩くと、キセキレイが川辺より飛び立つのを目撃。

・更にそこから数歩歩くと、陸の上に上がったオオバン2羽と、
 その近くハクセキレイの……恐らくペアが歩いていた。
 いや、ペアの時期にはまだ早いから、偶然一緒のオスメスか、片方がオスで片方が若鳥だろうか。

オオバン2羽とハクセキレイのオスとメスもしくは幼鳥? 見つけられますか?
ぷっくりした身体が、可愛いです。
オオバンの足に注目。キーワードは「蹼」「弁膜」「弁足」です。
面白いことが分かるので、是非調べてみて下さい。

・橋の下に差し掛かる。
 コンクリートに沿って、大きめのモグラ塚が橋の手前側から奥まで続く。

 追うと小さめのモグラ塚が50個以上も続いた。

コンクリに垂直にぶつかったのか、平行につづいいるのか気になります。
コンクリの屈辱を晴らす様な掘り方?

・暫く進むと、草の上に鳥の羽根が落ちていることに気づく。
 そのまま先にある橋を潜ると、そこの石場に更に無数の胸羽と思わしき羽根が落ちていた。
 数え切れない枚数。
 

少し青みがかったグレーの羽根。
真っ白な羽根。ドバトの胸羽?
模様?汚れ?誰の羽根でしょうか?

14:35 休憩。

川辺の石に腰掛け30分程休憩しました。
休憩中、ハクセキレイが1羽飛んできて、それを眺めながら過ごします。
しかしながら、先月見られた蝶をはじめとする昆虫類が全く見られませんでした。
季節の移り変わりを、身を持って感じます。

15:12 休憩終了。出発。

・歩き出してすぐ、またハクセキレイが1羽飛んできた。

見渡すと、マガモ、カルガモ、写真左上にモグラ塚が見えますか? そしてその奥にはポツンと白いコサギが見えます。
少し近づいて再撮影しました。

マガモ オス 2羽

マガモ メス 1羽

カルガモ  10羽

モグラ塚 約10個程集中

・奥に見えていたコサギに合流。頭と尾に飾り羽が目立つ。
 足を小刻みに震わせ採餌中のようだ。

しかしここで疑問が。
これまでに、飾り羽がないコサギと、あるコサギを見かけている。
飾り羽があるのがオスで、ないのがメスだとするとのが自然だが、ここで飾り羽が生える時期を調べてみた。

頭に細い羽根2本。お尻はフワフワ。

☆コサギの飾り羽は、繁殖期に見られる。ということで繁殖期を調べたところ、どうやら4〜8月頃らしい。
 この夏羽の時期で通常、頭と背に飾り羽が見られ、冬羽では飾り羽はなくなるそうだ。

 では何故、12月のこの時期(恐らく冬羽の時期)に、夏羽である飾り羽付きの個体を見つけることができたのだろうか?
 たまたま飾り羽が今まで残ってしまったのか、それとも飾り羽がなくなる時期はもう少し後なのか……要観察だ。

☆色々調べてみると、コサギは年中飾り羽が付いているが時期によって長さが違う。
 オスもメスも飾り羽が生えているのでどの時期でも雌雄の見分けがつかない等、様々な情報が出てきたので混乱。謎多し鳥だという事が分かりました。
 少しクールダウンしましょう。

コサギでお馴染みパドリング。ついつい見入ってっしまいます。面白いです。

☆足を小刻みに震わせている。この動作をパドリングというらしい。
 この動作で、砂底や泥の中に潜む小魚を刺激し、驚いて逃げ出した小魚を捕食する。
 この漁方を用いるのはコサギの特徴のようで、基本じっとしておらず、浅瀬を機敏に走り回っている。

★10月の記録にもコサギのパドリング動画をUPしていますので、興味のある方はそちらもご覧下さい。

・数10m進んだところで、セキレイの飛来を確認。
 私を通り過ぎたので振り向き撮影。
 初めはキセキレイだと思ったが違う。
 色が薄くほのかに顔が黄色い……。
これは恐らく、ハクセキレイの幼鳥(若鳥)ではないだろうか?

奥に先程観察していたコサギが見えます。
少し近づいてきたので、カメラ設定を変え撮影。

★ハクセキレイの幼鳥の詳しい特徴が気になる方は、是非調べてみて下さい。

きっと冬羽のオスでしょう。

・橋の手前、川中の石の上でハクセキレイを発見。

 初めはオスかと思ったが、前述したセキレイがハクセキレイの幼鳥だった場合、それほど距離も離れていないので、なんとなく親鳥の後を追いかけていた幼鳥という構図だったのかもしれない。
 妄想のし過ぎかもしれないが……。

★ハクセキレイでは、オスメス、夏羽冬羽、幼鳥等、発見時期によって見分けがなかなかに難しいです。 
 興味がある方、詳細を是非調べてみて下さい。

キセキレイ1羽。気になる行動を撮影。

この動画の時間外にも、ずっとやっていました。そしてそれをずっと見ている私……。
色々推理するのが好きなので、こういう謎行動は面白いです。

 川の中の石の上で、飛んでは戻って、飛んでは戻ってを繰り返している。
 この後更に別の石に移り、また同じことを繰り返す……。
 そしてそこにハクセキレイも混ざり、この個体もまた同じ行動をする……。
 この行動にどんな意味があるのか、謎だ。

 縄張り主張? 小さな昆虫の採餌中? それともただの遊びだろうか?

謎の行動が多いから、動物は見ていて楽しいです。
奥にキセキレイが移動。手前にハクセキレイ。見えますか?

・少し先へ行ったところに、恐らくハクセキレイのメスを発見。
 石の上で、川の流れをついばんでいた。水を飲んでいたのだろうか?

葦・ガマ林が密生しているところに突入です。水鳥たちにとっての安全地帯といったところでしょうか。

・恐らくマガモのメス 1羽
コガモのオス    1羽
・恐らくコガモのメス 3羽
カルガモ      2羽
オオバン      2羽

恐らくコガモのメスではないでしょうか?
ガマの穂かススキの穂を咥えているカルガモ。
オオバンのペアでしょうか?
踏まれたモグラ塚を踏んでいくハクセキレイ。

少し先へ行くと……

カルガモ   6羽
コガモのオス 1羽
スズメの群れ
ハクセキレイのオスメスもしくは若鳥が草地に飛来。

・眼の前にカワセミが留まっているのを発見。
 撮影し逃げられたすぐ後に、上空を飛ぶ恐らくダイサギを確認。
 木の上に留まった様子を続けて撮影。

本当に綺麗です。気づかず接近していたので、足に急ブレーキをかけて急いでカメラを向けました。
羽を広げると本当に大きいです。
見事な着地。折れない木、強い。
佇まいが凛々しく見えます。

カルガモ   6羽
マガモのオス 1羽
  恐らくメス 1羽
モグラ塚   7個 その先にも多数点在。
・恐らくハクセキレイのメスを橋の手前下で発見。
・初。雪虫1匹発見。今日見た唯一の昆虫だ。
 写真を撮りたかったが、失敗。次は撮りたい。

立派で美しいマガモのオス。そしてメス?

カルガモ4羽確認
・再度カワセミを確認。

オオバン1羽が葦の中に。
・少し歩くと、ハクセキレイのオスカルガモ2羽と遭遇。

○これまで通行止めだったところが開通。直進する。

水を泳ぐ幼鳥は結構細い身体のように見えていたのに、実はこんなにぷっくり体型。かわいい……。

・嘴が赤と黄の鳥が2羽、葦の中に。これがバン
 本日の探索の冒頭に「バンの幼鳥」を見つけたが、これが成鳥だ。
 はっきりとした見事な色合いで、結構丸い。
 幼鳥が印象に残っていたので、成鳥に出会えて嬉しい。
 大変興味がある鳥なので、今度じっくり調べてみたい。

マガモのオス 1羽。
マガモのメス 1羽。
カルガモ   8羽。

・頭上の木の枝に、お腹と背がオレンジ色で羽に白い紋がある鳥を発見。
 恐らくジョウビタキだ。

 なんとか写真に収められて良かった。

特徴的な見た目なので、今後覚えていきたい鳥です。
コサギの謎は暫くおいておきます。

カルガモ    6羽。

・冠羽のないコサギ1羽。
カルガモ    6羽。

この場所は川幅が広く浅く、更に流れが緩やかなため、仲間同士で集まりやすいのでしょうか。
もしくは人通りが多いため、天敵が少なく雛の生存率が高かったのかもしれません。

カルガモ13羽。大集団だ。

・川中の滝部分で、固まって動かないコサギを1羽発見。
 せわしなく動いているイメージがあったので、ある意味では貴重な場面。休憩中なのだろうか。

・滝の上にはカルガモが5羽。

特等席です。

16:35 公園終着。



〜今回の反省点〜
これは〇〇だ。と思ったものも、改めて調べると実は違う。もしくは新たに別の可能性が見つかるなど、自身の知識や調べ方はまだまだ不十分であることが、フィールドを出て見るとよく分かる。記憶力が乏しい分、反復して見て調べて、自信をつけたい。

また、恐らく餌を撒いたであろう現場に遭遇し、複雑な気持ちになった。
これについて心境を記すと長くなるので割愛するが、自然のままの生き物たちの姿を、私は見たい。

成果としては、多くの新しい鳥たちの発見があった。
バンの幼鳥やバンの成鳥。コガモやジョウビタキ等、とても充実した一日だった。
そして前述したが、先月と比べると一気に昆虫たちの姿がなくなり、驚いた。
今度は雪虫を接写して撮影したい。

通行止めの箇所が開通されていた事により、いつもより発見があったが同時に時間がかかった。よって公園内を見回る事ができなかったので、次回はもう少し出発時間を早めたいと思う。

〜発見した動物合計〜
モグラ塚117個以上 カルガモ110羽 コサギ6羽 バンの幼鳥1羽 バンの成鳥2羽 オオバン6羽 アカミミガメ1匹 ドバト7羽 カラス4羽 ムクドリ1羽 カワウ1羽 キセキレイ3羽 ハクセキレイ14羽 マガモ♂6羽 マガモ♀6羽 アオサギ2羽 スズメの群れ2群 ヒヨドリ1羽 キジバト1羽 謎の鳥の羽根 コガモ♂2羽 コガモ♀3羽 カワセミ2羽 ダイサギ1羽 雪虫1匹 ジョウビタキ1羽

※あくまで種は暫定です。
※容量節約のため、全ての写真はクオリティを圧縮しています。

以上です。
画面越しですが、一緒に動物観察をしている気分になって頂けましたら幸いです。
私の観察方針は、捕まえず現状のままの動物を観察することなので、毎月通って少しずつその動物について知っていきたいと思っています。
写真もなるべく動物と環境を一緒に撮影しているので、動物との距離感や大きさ等を感じて下さい。

いつか正式に、どこかの森にトレイルカメラを仕掛けたい。
それが私の密かな夢です。

次のブログでお会いしましょう。
それでは。

Thank you for visiting my blog.

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writing 2023/03/01

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