このブログでは、毎月行っている川沿い散歩をフィールド調査風に書いています。
使用カメラは OLYMPUS Tough TG-5 。
行動ログ記録、水中撮影、接写撮影に強いのでお気に入りですが、鳥類や哺乳類をアップで撮影することが難しい為、掲載写真は被写体が非常に小さく写っています。
しかしその分、その動物がいる環境も合わせて確認することが出来るのでフィールド状況の振り返りにちょうどいいです。
ということでお時間のある方、想像力を働かせて、一緒に散歩を楽しみましょう。
東京都内某所。
知的好奇心と探究心を満たす為、そして精神の休息の為に、「とある川」にやってきた。
前回に引き続き、定期探索を開始しようと思う。
※動物の生息地に配慮し、場所は伏せています。
◯快晴。時々曇りの予報通り、大きめの雲がちらほらある。
◯風は緩やか。けれども冷たい。
11:15 定点より探索スタート。
・川沿いへ降りる途中、トビのような鳥、そしてハクセキレイのペア、野良猫等を発見。
・いつも一番に目に入るモグラ塚だが、今回は特に見当たらない。
◯10分程、定点付近でのんびりした後、川の上流へ向け左岸側を歩く。
・進行方向先に、大きなモグラ塚が2つ見える。
・川の中には、小さな魚の群れ。
・地面には、小さくて可愛い青い花が沢山咲いている。

・今回も、川の水溜りを越えた箇所から無数のモグラ塚が続く。
水際、そして石壁沿いにもモコモコと土が盛られている。23個以上はある。
◯今回は川の水量が少ないのか、川沿いの多くの石が剥き出しになっている。
・そこにはハクセキレイのオス。
私に警戒することなく、ウロウロしている。
地鳴きがとても可愛い。
・少し歩くと、またしてもハクセキレイ2羽を確認。
更に後からもう1羽が歩いてきて合流。
・川の中州。葦の中で休んでいるカルガモを1羽発見。
近づいてもじっとしていて動かない。
・コガモのオスとメスを確認。
そのまま観察していたら、遥か遠く上流の方からカルガモが5羽寄ってきた。
コガモ2羽と合流。
カルガモと比べると、コガモは文字通りとても小さい。



・しばらく歩いた先の橋の下に、無数のドバトが群れていた。約20羽くらい。
その群れの中を突っ切っても逃げない。流石ドバト。
・鯉が2回ジャンプ。
・モグラ塚、点々と存在確認。
・水深が一際深くなった所に錦鯉の影を発見。3匹。
・その錦鯉を観察中、ふと足元を見ると、手のひらより大きいサイズのアカミミガメが水中へ消えていくのを目撃。
その後もやや小さめサイズのアカミミガメっぽい影も水中で確認。
・同じ場所、上流の小さな滝からコサギが1羽歩いてきた。
・しばらくコサギを観察していたら、水面へ顔を出している2匹のアカミミガメを発見。


見つけられますか?

そこそこ大きいカメでした。
・最初のアカミミガメの影を見つけてから15分くらい同じ場所にとどまり、水面に浮かび、沈んでいくアカミミガメ、そして永遠とパドリングしているコサギを観察し再出発。
・暫く歩いたところで、コガモのオスとメスのグループを発見。
メス3羽、オス4羽。
・動画冒頭、何やら特殊な動きをしていたので気になって調べてみた。
どうやら求愛行動中(求愛ディスプレー中)だったようだ。
☆コガモの求愛ディスプレーについて
集団でメスを取り囲み、嘴で水を跳ね上げて、お尻の黄色羽を見せつけるように反りあがります。
撮影した動画の冒頭部分のオスの動きを観察してみると、
1,水を跳ね上げて
2,首を振り
3,おしりを反りあげ
4,首とお尻を近づけるように縮まり伸び上がっています
1〜3の間は「ピーヒョロー」と鳴き、4の時は「ヒョロー」と鳴いていました。
ここでパートナーを作り、繁殖地である極東ロシア(推測)へ旅立つそうです。
・その後、下水合流地点にカルガモ2羽。
・水飲中のハシボソガラス1羽。
・進行方向にムクドリ3羽。
・対岸の水辺の茂みの中にムクドリ2羽。
・大きめのモグラ塚を点々と確認。
・草むらに、中くらいのモグラ塚が5つ程点在していた。
雨に打たれて濡れたような跡がある。
3日前の2月13日の天気が雨だったため、恐らくそれよりも前に作られたモグラ塚だと思う。
・川の小さな中洲にハクセキレイ1羽。
・草むらに突き刺さるような感じで、1枚の羽根を発見。
大きめの茶色い羽根だが、調べても正体は分からず。


・羽根を観察中、対岸の石壁に恐らくジョウビタキのオスを発見。
この場所で観察を始めて2回目の発見。
前回見つけたのは12月だった。
オレンジの身体、頭と羽の真ん中が白。
覚えよう。
・出発してすぐ、対岸にムクドリ1羽発見。
・更に少し歩いたところ、頭上の木の上にキジバトが1羽。
・枯れ草の中洲で日向ぼっこ中のカルガモ4羽確認。
羽根に顔を埋めて、全員お休み中……。
しばらく観察し、起こさないようそーっと離脱。

・その奥の対岸にムクドリを3羽確認。
・更に探すと、水辺にカルガモ6羽。陸に5羽確認。
・目線を地面に落とすと、古いモグラ塚が多数。
・進行方向、開けた草むらにツグミを発見。
前回に続けて遭遇できたので嬉しい。
2回目の発見だ。
☆ツグミについて
ツグミは冬鳥です。10月頃になると、恐らくシベリア方面から日本へ渡来します。
4月前後あたりになると、また北へ帰ります。


・近くにムクドリが2羽。
・ハクセキレイ1羽。
・モグラ塚15個程。
・先程のツグミ発見ポイントから10分程歩いた地点で、色が薄いツグミを発見。
メスなのだろうか?
石段の壁でじっとしていたので、こちらもしばらくじっと観察。
・この辺りは広範囲に渡りモグラ塚を確認できる。
正確な数はもはや記録できない。
・少し歩いた所に、大きめのモグラ塚が1つ。
・そのすぐ隣に小さいモグラ塚も。どういう成り行きでこうなったのだろうか。
同じモグラのものだと思うが……。
・そんなことを考えて歩いている途中、小さくて茶色でチッチッと鳴く鳥が私の前を横切る。
撮影できなかった為、同定できず。残念。
・モグラ塚が集中する地点に到着。
小サイズ10個、中サイズ11個、大サイズ3個のモグラ塚を確認。
・その間カルガモ4羽も確認。
・ムクドリの群れが地面から飛び立ち木の上へ。
・ほぼ踏まれている無数のモグラ塚。
・その後も数えきれいな程の小さなモグラ塚。
・かれこれ歩いて5分間は、道にモグラ塚だらけだった。

・オオバン1羽。
・マガモのオスとメス。
・カルガモ1羽。
・写真外にカルガモ2羽。
・恐らくコガモのメス。
・一番奥の1羽が、ちょっと雰囲気が違うから別の水鳥だと思うのだが……。
調べたところ、オナガガモのメスに似ている気がするがどうだろう?
もしかしたら、普通にコガモのメス?それともオスのエクリプス?
結論は出ず。今後の観察に期待。
・乾き途中のモグラ塚を10個程確認。


・前回同様のカルガモの楽園に到着。
発見できたのは15羽前後。見つけられないだけで、もっと隠れていそうだ。
・同場所に大きめのモグラ塚が15個。
・少し先を歩くと、ハシボソガラスが2羽水飲中だ。
しかし飲み方がダイナミック過ぎる……。もしかして、水飲みではないのかも?


・この場所から5分ほど歩いた所で、モグラ塚の上に乗っているツグミを発見。
・この辺り、10個以上もモグラ塚があるモグラ塚スポット。
・50歩くらい進んだところでもツグミを発見。すぐに飛び立つ。

☆ツグミを地面で多く見かける理由
北から渡ってきたばかりの頃は、木の上で果実を食べているそうですが、果実がなくなってきた1月あたりから、地面での食べ物探しに移行するようです。地面でのお目当てはミミズや幼虫です。
私の観察で、モグラ塚のある付近でよくツグミを見かけていたのですが、もしかしたらモグラが掘り返した土の中にいるミミズ類を狙っているのかもと考えましたが、モグラもミミズを狙っている生き物なので、そもそもいたらもう食べちゃってるよな……?と新たな謎が。
今後もっとよく観察して、モグラ塚の上で採餌する瞬間を撮影してみたいです。
・しばらく歩くと、無数のモグラ塚が私を出迎える。
しかし何者かによってほぼ踏み固められている。
もし今後も盛り返さなければ、きっとこの塚は本道ではなく支道なのだろう。
・ここから歩くこと約5分間は、気持ち悪いほど地面がモグラ塚でボコボコになっていた。
・上流から下流方向へ恐らくカワウが飛んでいった。
・前回もあった、羽根散らかりポイント。この場所は高架下でもあるため、鳩などのたまり場になっているのかもしれない。
13:52 休憩
先月は寒すぎて屋内で休憩を取りましたが、今日の寒さはそこまでではなく、川沿いの岩に腰掛けて昼食をとりました。
水中を覗くと小魚がキラキラと光っています。
太陽がポカポカで気持ちよかったです。
14:27 休憩終了。出発
◯寒くなってきたので、防寒着追加。

・休憩明けに出会った生き物は、マガモのオス2羽、マガモのメス1羽、カルガモ3羽。
・続けて対岸の木の上にムクドリの群れを確認。
・上流からカルガモが3羽合流。
・中洲の葦に、マガモのメスが1羽、カルガモが2羽。
・水辺にカルガモが2羽。
・恐らくコガモのメス。
・橋の下の暗がりにコサギが1羽。
パドリングをしていたが、飛び立ち上流方向へ行ってしまった。

メス……ですよね?



・少し歩くと、水面に羽根が2枚浮いているのを発見した。
1枚は羽根の先が茶色っぽく、もう1枚はほぼ白色。
誰の羽根かは分からない。
・更に歩いた地点で、川岸にはっきりと色の別れた水鳥の羽根が1枚浮いていた。
もっとよく近くで見てみたかったが、手が届かず。


・恐らくハクセキレイのメス……いや若鳥を1羽確認。
・その少し先には、カルガモが7羽。
・カルガモ4羽。恐らくコガモのメス1羽。


・コサギ1羽。コガモのオス1羽。お互い採餌中。
・陸にカルガモ1羽。川にマガモのオス1羽。写真外にメス1羽。
・ハクセキレイ1羽。
・目線を進行方向に戻した時に、一瞬バンの幼鳥を見た気がした。
道上にいたのだが、先行者に驚き川辺の葦の中へ逃げてしまった。
・マガモのオス1羽。メス1羽。カルガモ2羽。


・セグロセキレイ2羽を発見。ツグミも1羽。キセキレイも1羽発見。
しかしみんな飛び去った。
・コガモのオス1羽。陸にカルガモ2羽。川にカルガモ3羽。
・カルガモ3羽。コサギ1羽。ハクセキレイ1羽。
・キジバト2羽。
・橋の下の暗がりにセグロセキレイ2羽。
・カルガモ4羽。
・誰かの羽根が川を流れていった。今日はよく鳥の羽根を見かけるが、抜ける時期なのだろうか?
・カルガモ11羽。
・ハクセキレイ1羽。
・アオサギ1羽。
・カワセミ1羽。撮影は出来ず……。
・少し先を見ると、葦の中にオオバンが2羽いるようだ。
・しばらく歩いた所で、葦の中にカルガモ2羽。
・対岸の川岸にムクドリの群れを確認。
30羽以上はいるのではないだろうか。かなりの数だ。
・コサギ1羽。カルガモ2羽。

・コサギ1羽。
・ここからまたしばらく先へ進んだ所で、対岸にカルガモを4羽確認。
・橋の下の暗がりに、またコサギを1羽確認。コサギが多いな……。
・コサギを追い越すと、足元にモグラ塚が現れ始めた。
ほぼ潰れているが、6個程確認できた。
・カワセミ発見!上流から下流方向へ、木から木へと留まりながら下っていく。
私も下流方向へ反転し、静かに後を追う。
そしてついに、撮影成功!!

それにしても、本当にきれいな鳥だなといつも思います。一気にテンションがUP!
留まってくれて、ありがとうございます!
・本日2度目のジョウビタキを発見!
嬉しいこと続きだ。
・23羽+10羽のカルガモを確認。
・ハシボソガラスを2羽確認。
・大小合わせて10個ほどのモグラ塚を確認。


・どんどん歩いていき、13羽のカルガモを確認。
・そして川に、茶色の水鳥を発見。しかしどんなに調べても、何の鳥なのか同定できず……。
手元に図鑑が欲しい……。
ネット検索の限界を知る……。
知っている方教えてください。
・恐らくカラ類の群れを確認。
現地ではコガラだと思っていたのだが、撮り溜めた写真をよーく観察すると、シジュウカラの群れであった可能性が高い。

・ツグミを発見。
・更に先へ進むと、カルガモが4羽。
◯先述したツグミをしばらく観察してみると、カルガモの近くへ行ったり、謎の茶色の水鳥の近くへ行ったりと、かなり友好的?でアクティブな鳥という印象だ。


・橋下の暗がりに、セグロセキレイ1羽。
・更にツグミが1羽。
・対岸に視線をやると、無数のモグラ塚が水際付近まで約15個程広がっていた。

・木の上に野良猫を発見。
めちゃくちゃいい場所で、うたた寝している。
・更に歩いた先、巨大モグラ塚が15個前後あった。
ここから先も、そこら中モグラ塚だらけ。
掘りやすい良い土なのだろう。
・最後に、小石の上にキセキレイ1羽確認。
16:09 公園奥終着。

〜今回の反省点〜
今日は何故か人通りが多くて、少しのんびりしにくかった。
しかし思ったより寒くなく、活動環境としては快適。生き物も多く、満足な1日だった。
具体的な満足の要因は、まずアカミミガメの活動確認だ。
前々回の12月15日の観察で見かけてから約2ヶ月ぶりの確認だったが、もう活動しだしていることに驚いた。
ちゃんと冬眠しているのだろうか?
次にコガモの求愛ディスプレーを動画で撮影できた事、そしてツグミを多く見かけた事だろうか。
カワセミ撮影とネコのほのぼのシーンを撮影できたのも個人的に嬉しい出来事だ。
ただ、同定できなかった水鳥がいたのでこれは今後の課題として覚えておかなければならない。
そしてカラ類の同定を、現地ですぐに出来るようにしよう。
〜発見した動物合計〜
トビ1羽 ハクセキレイ12羽 野良猫2匹 モグラ塚152個以上 カルガモ150羽 コガモ♂7羽 コガモ♀7羽 ドバト20羽 錦鯉3匹 アカミミガメ2匹 コサギ7羽 ハシボソガラス5羽 ムクドリ11羽(+群れ3群) 鳥の羽根5枚 ジョウビタキ2羽 キジバト3羽 ツグミ7羽 オオバン3羽 マガモ♂5羽 マガモ♀3羽 未同定の水鳥2羽 カワウ1羽 バンの幼鳥1羽 セグロセキレイ5羽 キセキレイ2羽 アオサギ1羽 カワセミ2羽 カラ類の群れ1群
※あくまで種や数は暫定です。
※容量節約のため、全ての写真はクオリティを圧縮しています。
以上です。
画面越しですが、一緒に動物観察をしている気分になって頂けましたら幸いです。
私の観察方針は、捕まえず現状のままの動物を観察することなので、毎月通って少しずつその動物について知っていきたいと思っています。
写真もなるべく動物と環境を一緒に撮影しているので、動物との距離感や大きさ等を感じて下さい。
いつか正式に、どこかの森にトレイルカメラを仕掛けたい。
それが私の密かな夢です。
次のブログでお会いしましょう。
それでは。

writing 2025/04/05